酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『さようなら』NSP

【今日の一枚】
『さようなら』NSP
1973年6月25日リリース(キャニオンレコード)

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NSPのデビューシングルである。

NSPの曲を初めて聴いたのは,中学生の時の文化祭だった。

先輩たちのバンドが歌った『夕暮れ時はさびしそう』という曲であった。
早口言葉のような曲に戸惑いながらも,何か新しいものを感じた。

それがきっかけとなり,NSPについては,全ての曲をむさぼるように聴いた。
今でもたいていの楽曲は,フルコーラス歌えるくらいの大ファンである。

リーダーの「天野滋」は 2005年に逝去されたが,そんなこととは知らず,直前に倉敷市で行われたコンサートに行ったことが今でも思い出となっている。

この時の歌声が,NSPを生で聴いた最後となった。
私にとっては,永遠のフォークグループである。

 

 

『ふれあい』中村雅俊

【今日の一枚】
『ふれあい』中村雅俊
1974年7月1日リリース(日本コロムビア

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日本テレビ系ドラマ『われら青春!』の劇中歌である。

オリコンチャートの登場週数は32週,チャート最高順位は週間1位,累計126.5万枚のセールスを記録した大ヒット曲となっている。
同年の10月25日には,同名のアルバムもリリースされた。

ちょうど,フォークギターに興味を持ち始めた頃で,この曲を練習し,沖田先生が下宿のベランダで弾き語りする姿を真似て,悦に入っていたという記憶がある。

今でも時々,カラオケでこの曲を歌うことがある。
歌は,全体を通して大きな盛り上がりこそないが,メロディーラインが綺麗で,しっとりとした不滅の名曲の一つだと思っている。

 

『太陽がくれた季節』青い三角定規

【今日の一枚】
太陽がくれた季節青い三角定規
1972年2月25日リリース(日本コロムビア

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日本テレビ系列で放送された青春ドラマ『飛び出せ!青春』の主題歌として採用されたこの曲は,総計100万枚のヒットを記録している。

この曲を歌った青い三角定規は,1972年度の『第14回日本レコード大賞』新人賞を受賞した。
また,『第23回NHK紅白歌合戦』に出場した。メインボーカルが女性の西口久美子であるにもかかわらず,紅組ではなく,白組出場となっている。

小学生の頃に大ヒットし,みんなで歌っていたという記憶がある。
中学生になってからも,合唱曲として,クラスの発表曲に選択したこともあった。

この曲を聴くと否が応でも「青春時代」を思い出さずにはいられないという「麻薬」のような歌である。

現在この曲は,小学校や中学校の音楽教科書にも掲載されており,世代を超えて歌われ続けている一曲である。

 

『帰らざる日のために』いずみたくシンガーズ

【今日の一枚】
『帰らざる日のために』いずみたくシンガーズ
1974年(月日不明)リリース(ワーナーパイオニア

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 中学生の頃大ヒットした,中村雅俊主演の青春学園テレビドラマ「われら青春!」の主題歌である。

前作に,これも大ヒットしたテレビドラマ「飛び出せ!青春」がある。
このドラマの主題歌『太陽がくれた季節』は,総計100万枚の大ヒット曲である。

「われら青春!」は,同じ太陽学園のラグビー部を舞台としており,「飛び出せ!青春」の続編として放映されたような記憶がある。

主題歌『帰らざる日のために』も,『太陽がくれた季節』に引き続き,総計50万枚の大ヒット曲となっている。

いずみたくシンガーズ」が歌った曲だが,このグループが歌った楽曲ではこの曲のみしか思い出せない。このグループは,翌年の1975年には解散したようである。

 

『岬めぐり』山本コウタローとウィークエンド

【今日の一枚】
岬めぐり山本コウタローとウィークエンド
1974年6月1日リリース(CBSソニー

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中学生の頃の大ヒット曲である。

オリコンシングルチャートでは最高5位を記録し、約40万枚ほど売り上げた。
山本コウタローとウィークエンド」としては,最高の売り上げを記録した曲である。

グレープの『精霊流し』とほぼ同時期にヒットチャートをばく進した曲だったと思う。
個人的には『精霊流し』の方が好きで,『岬めぐり』には取り立てて思い出はないのだが,レコードが手元にあるところを見ると,何かの機会に購入していたのだろう。

残念ながら「山本コウタローとウィークエンド」も,「古時計」,「シグナル」,「マイ・ペース」と同様「一発屋」だった感は否めない。
ほぼこの一曲がヒットしただけで,その後は長続きしたフォークグループではなかった。

 

『走れコウタロー』ソルティー・シュガー

【今日の一枚】
走れコウタローソルティー・シュガー
1970年7月5日リリース(日本ビクター)

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日本のフォークグループ「ソルティー・シュガー」の2作目のシングルである。
発売後,口コミでチャートの順位を伸ばし,最終的に100万枚近いヒットとなった。「ソルティー・シュガー」は,「第12回日本レコード大賞新人賞」を受賞している。

小学生の時の大ヒット曲である。
曲中に早口言葉のように入る競馬実況中継のナレーションを,同じような口調で言えるように,目の色を変えて練習したことが懐かしい。

コウタロー」という馬の名前が,当時の担任の先生と同名だったので,この曲はクラスの主題歌でもあった。

もう遥か50年も前の話である。

 

『チューリプのアップリケ』(A面『流れ者』)岡林信康

【今日の一枚】
『チューリプのアップリケ』(A面『流れ者』)岡林信康
1969年3月5日リリース(日本ビクター)

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『チューリプのアップリケ』は,岡林信康3枚目のシングルのB面(A面『流れ者』)に収められた曲である。母親が家出し,父親にもあまりかまってもらえない未解放部落の女の子が,切ない心で帰ってこない母親に呼びかける歌である。

岡林信康自身が,琵琶湖干拓宅建設工事現場で働いている中できた曲で,部落問題を扱っており,「超Aランク放送禁止歌」とされている。

当時,彼らの部落解放運動のアジトによく来ていた「セツ子ちゃん」という女の子の作文を元にした歌であると岡林信康自身が述べている。

また,ある時期知的障害を持つ子どもたちのいる養護施設でボランティア活動をしていたときに,養護学級の先生から「これ歌になりませんか?」と,断片的に書きなぐられた作文のようなものから,いくつか言葉をピックアップして,それに以前知人から聞いた話を元に岡林信康本人の創作をつけてできた歌だとも述べている。

ラジオから流れるこの曲を初めて聴いたのは中学生の頃だった。中学生当時でさえ,心に込み上げてくる何かを感じながら,「プロテストフォーク」の真髄のような歌だな…と思った記憶が残っている。
このレコードは,高校生になって入手したものだと思うが,今でも大切に保管している。

 

『東京』マイ・ペース

【今日の一枚】
『東京』マイ・ペース
1974年10月25日リリース(ビクター)

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一枚のヒット曲を残して消えていったフォークグループをいくつか前述したが,「マイ・ペース」というフォークグループも,残念ながらそういった「一発屋」の一つと言える。

累計で100万枚のヒットを記録し,後に多くの歌手にカバーされた『東京』(とうきょう)は,「マイ・ペース」のメジャーデビューシングルであるが,残念なことに次が続かなかったのである。

田舎育ちの中学生だった私にとって,当時「東京」は夢の大都市だった。一度も行ったことのない「東京」はどんなところだろう。雑誌やレコードで知っているフォクシンガーは本当に存在しているんだろうか。そんなことを真面目に考えていたものである。

今でも時々,カラオケでこの曲を歌うことがある。
今では「東京」に対する憧れはないが,やはりこの曲を歌うと,当時の「東京」に対する思いが蘇るのである。

 

『別れのサンバ』長谷川きよし

【今日の一枚】
『別れのサンバ』長谷川きよし
1969年7月25日リリース(フィリップス・レコード)

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長谷川きよし」は,緑内障のため2歳半で失明した全盲のシンガーソングライターであり,『別れのサンバ』は,そのデビューシングルである。

中学生の頃,初めてこの曲を聴いて痺れた。
ギター演奏が超絶的なのである。

それまで,中学生の私の知る限りでのギターの上手いフォークシンガーは,「遠藤賢司」だと信じていた。しかし,この曲を聴いて私の中のその神話は見事に崩れた。
透明度の高い澄んだ歌声もそうだが,なんと言ってもギターテクニックは「神」である。

長谷川きよし」というシンガーソングライターを知って40年以上になるが,今だにその思いは変わっていない。

 

『ひらけ!チューリップ』間寛平

【今日の一枚】
『ひらけ!チューリップ』間寛平
1975年8月25日リリース(徳間音楽工業)

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『ひらけ!チューリップ』は,日本のお笑いタレント「間寛平」の歌唱による,パチンコを題材としたコミックソングである。

私が物心ついた昭和の中頃は,パチンコ屋に自家用車で行く者など皆無だった。
子供が近寄る場所ではないときつく止められていたが,時折覗く店の中から聞こえてくるパチンコ玉の音と音楽に興味をそそられたものだ。

釘を読み,パチンコ玉を右へ左へと打ち分ける技術こそが必勝法であり,パチンコの醍醐味だった時代である。

大学生になってパチンコを始めたが,当時はまだ「手打ち」のパチンコ台が店の大半を占めていた。そろそろ「羽もの」などの役物台が出始めた頃である。あの名器「ゼロファイター」にも手打ちの台が存在していたことを記憶している。

授業もそこそこに,朝からパチンコ屋に入り浸り,昼食を挟んで夕方までパチンコに没頭したものだ。

予定終了すれば,5,000円程の景品が手に入った。現在のように一発当たれば数万円という時代ではなかった。数百円の勝負ができたので,大学生の身分でも十分パチンコという遊戯が楽しめたのである。

パチンコのデジタル化と射倖性の強化の中で,当時の風情は失われていった。