酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

塚本邦雄 特集『角川「短歌」1983年3月号』50部限定特装版

塚本邦雄 特集『角川「短歌」1983年3月号』50部限定特装版 昭和58年10月(書肆季節社)B6版貼函附 角背 304頁 元より帯無 50部限定特装版(3番本) 頒価不明 書架からこんなものが出てきた。 角川の短歌文芸誌「短歌」が「塚本邦雄特集」を企画した時の雑誌…

忍法夙流「変移抜刀霞切り」

忍法夙流「変移抜刀霞切り」 夙忍法「飯綱落とし」に並ぶカムイの必殺技である。 白土三平の劇画「カムイ外伝」の中で,カムイが編み出した忍術の一つである。 小刀を背後にさし相手に見えないようにして立ち,左右どちらから抜刀するか敵に悟られぬよう両腕…

理科準備室

小学校の頃,理科室の隣に「理科準備室」という一室があって,そこにはたくさんのホルマリン漬けの標本が置かれていた。 犬や猫の屍体をそのままの形で漬けた壜もあったし,中には神経だけとか血管だけとかの組織のみが漬けられた壜もあって,部屋の中はさな…

置き薬

薬局・薬店が普及していなかった時代,薬といえば「置き薬」だった。 子どもの頃私の住む町には薬屋はあったが,置き薬もあった。薬屋と置き薬が併用されていた時代だと思う。 カバンいっぱいの薬を持ったおじさんが定期的にやって来て薬箱の中身を確認し,…

短歌 同人誌「メトード」限定復刻版 塚本邦雄 杉原一司

短歌 同人誌「メトード」限定復刻版 塚本邦雄 杉原一司 平成3年12月3日(書肆季節社) A3二つ折り たとう紙附 全7葉(昭和24年8月の創刊号から昭和25年2月号)揃塚本邦雄「逝ける天才への自儘」1葉附印刷:精興社 限定350部発行 頒価不明 1949年,塚本邦雄は…

野良犬

昭和40年代までだろうか,町や河原には野良犬や野良猫が棲息していた。 今のように衛生環境が良い時代ではなかったので,野良犬にとっては容易に餌となる食料を確保することが可能だったのだろう。 時折「犬捕り」と呼ばれる業者の車が来て野良犬狩りをして…

塚本邦雄 「クロスタロイド」全掲載(歌集『高踏集』所収)

塚本邦雄 「クロスタロイド」全掲載(歌集『高踏集』所収) 昭和25年12月20日(国際文化協會出版部)B6版 カバー附 193頁 元より帯無印刷:国際文化協會出版部 頒価 不明本文組:6首/頁(1首1行) 昭和25年12月20日に「日本歌人新選十二人集」として刊行され…

解剖

小学生の頃,理科の時間に「鮒の解剖」があった。子供たちが捕まえてきた鮒にクロロホルムを嗅がせて,昏睡状態になったところを解剖するのである。 先生が30㎝ほどの鮒にクロロホルムを嗅がせたのだが麻酔が効かなかったので,鮒を流し台に正面から叩きつけ…

2B弾

「2B弾」は,火を点けてしばらくすると大きな破裂音を発する花火系のおもちゃである。なぜ「2B弾」というような,玩具とも思えない名前が付いたのかその由来は知らない。 昭和の高度経済成長期を生き抜いた男の子であれば一度は手にしたことのある,火薬…

塚本邦雄 歌集『高踏集』 日本歌人新選十二人集

歌集『高踏集』 日本歌人新選十二人集 昭和25年12月20日(国際文化協會出版部)B6版 カバー附 193頁 元より帯無印刷:国際文化協會出版部 頒価 不明本文組:6首/頁(1首1行) 昭和25年12月20日に「日本歌人新選十二人集」として刊行された,新進気鋭の12名の…

遊園地

百貨店の屋上に「遊園地」と呼ばれる遊技施設が設置されていた時代があった。 子供たちにとって百貨店に買い物に行くということは一大イベントであった。普段は着ることのない「よそ行きの服」というものがあってそれを着せられて買い物に行った。 買い物が…

塚本邦雄 第1歌集『水葬物語』 

第1歌集『水葬物語』 昭和26年8月7日(メトード社)A5版和装(袋綴・四ツ目綴)カバー附116頁印刷:高柳年雄 製本:池上浩山人 120部印刷(114番本) 頒価500円本文組:3首/頁(1首2行 20字/行) 塚本邦雄の序数歌集の蒐集で一番の「キキメ」は,発行部数が…

講堂

昭和40年代までだったろうか,学校には「講堂」という建造物があった。 今のように各小学校に体育館がある時代ではなかった。 戦争が終わるまでは,ここに「奉安殿」があって,天皇陛下の「御真影」と「教育勅語」が安置されていて,折に触れて儀式が行われ…

塚本邦雄 第11歌集『閑雅空間』

第11歌集『閑雅空間』 昭和52年6月20日(湯川書房)菊判変型貼函附 丸背 336頁 帯附装釘:政田岑生 定価3,900円本文組:1首/頁(1首2行) 塚本邦雄歌集には,「序数歌集」として発行されながら「限定発刊」のものが4冊ある。 第11歌集『閑雅空間』は,1500部…

五右衛門風呂

「五右衛門風呂」という鉄でできた釜風呂があった。 あの大泥棒石川五右衛門が釜茹での刑にされたところから名前が付けられたようだ。風呂を沸かすのはわが家では曽祖母の仕事だった。 家中のゴミ箱を風呂の焚き口に集めて焚き付けにした。風呂に入る時には…

塚本邦雄 第6歌集『感幻樂』

第6歌集『感幻樂』 昭和44年9月9日(白玉書房)菊判変形貼函附 角背 122頁 帯附装釘:塚本邦雄 定価1,200円本文組:5首/頁(1首1行) 第6歌集『感幻樂』を初めて手にしたのは,大阪の古書店「浪速書林」が発行する「浪速書林古書目録」から注文したものであ…

ギョウ虫検査

小学生のころ「ギョウ虫検査」というものがあった。 「天使」が後ろ向きにしゃがんだ絵に懐かしさを感じ,青いフィルムの使い方を思い出すことができるならその世代である。 子どもの頃,曾祖母は自分が作る菜園の野菜に,肥料として「糞尿」をかけていた。…

塚本邦雄 第17歌集『波瀾』

第17歌集『波瀾』 平成元年8月13日(花曜社)A5判貼函附 丸背 224頁 帯附装幀:政田岑生 定価3,900円本文組:3首/頁(1首1行) 塚本邦雄歌集も,この頃のものになると発行部数も多くなり,新刊書店でも容易に入手することが出来るようになっていた。 歌集に…

鉄人28号

「鉄人28号」という子ども向けの漫画があった。 鉄人は,第二次世界対戦中に大日本帝国陸軍によって開発された最終兵器であるということを知っている人は少ないかも知れない。 「戦艦大和」や「零式艦上戦闘機」とともに作られた戦争のための兵器だったので…

塚本邦雄 第21歌集『風雅黙示録』

第21歌集『風雅黙示録』平成8年10月10日(玲瓏館)A5判貼函附 丸背 244頁 元より帯無し装幀:間村俊一 定価4,000円本文組:3首/頁(1首1行) 別装本同時刊行 塚本邦雄歌集も,この頃になると発行部数も多くなり,新刊書店でも容易に入手することが出来るよう…

プラモデル

おもちゃ屋の大半をプラモデルが占めていた時代があった。 男の子はプラモデルがうずたかく積み上げられた玩具屋に入り浸っていた。プラモデルといっても,今のようなロボットものやアニメのキャラクターものは皆無だった。 そのジャンルは太平洋戦争で活躍…

塚本邦雄 第20歌集『獻身』

第20歌集『獻身』 平成6年11月26日(湯川書房)A5判丸背 カバー附 312頁 元より帯無し装幀:記載なし 定価3,000円本文組:3首/頁(1首1行) 第7歌集『星晩圖』以来,塚本邦雄歌集の装幀を担当してきた政田岑生氏の逝去を悼み,氏に捧げた歌集として刊行され…

サーカス

言いつけを守らないことがあると父は「サーカスに連れて帰ってもらうぞ」と言って子どもを叱った。 「サーカス」がどのようなものなのか分からなかったが,言いつけを守らないとどこかに捨てられてしまいそうな言い方が怖くて背筋がゾッとしたものだ。 私の…

備中神楽

神楽を観るのが好きだった。 私が育った地域には「備中神楽」という神楽があって「天岩戸開き」や「大蛇退治」「国譲り」などの神代神楽が演じられた。 子どもたちに一番人気だったのは「国譲り」の演目だった。この演目の中で,大国主命がお菓子を撒いてく…

岡山県総社市 そば専門 名代【 とん平 】

岡山県総社市にある そば専門 名代【 とん平 】 この店の歴史は古い。 正確なことは不明だが,子どものころ国道180号線を通りかかった途中にこの店に寄った記憶があるから,おそらく開業以来50年近くは過ぎているだろう。 店は大盛況で,並び客は出来ないま…

塚本邦雄 第15歌集『詩歌變』

第15歌集『詩歌變』 昭和61年9月25日(不識書院)A5判変型貼函附 丸背 200頁 帯附装幀:中静勇 定価3,000円本文組:2首/頁(1首1行) 塚本邦雄でも,この辺りの歌集になると割と頻繁に古書店で見かけるようになっていた。 発行部数も初期のものに比べると安…

百葉箱

小学校の運動場の隅の芝生の上に「百葉箱」という高床式の小さな倉庫のような施設があった。 担任の先生が「百葉箱」の回りにクラスの生徒を集めて中を見せてくれたことがあった。小学校の3年生の時の理科の授業だったと思う。 それまで,あの倉庫のような…

塚本邦雄 第14歌集『豹變』

第14歌集『豹變』 昭和59年8月15日(花曜社)A5判変型貼函附 丸背 184頁 帯附装幀:政田岑生 定価3,600円 1300部限定本文組:2首/頁(1首2行) 塚本邦雄歌集には,「序数歌集」として発行されながら「限定発刊」のものが4冊ある。 第14歌集『豹變』は,1300…

塚本邦雄 第23歌集『詩魂玲瓏』

第23歌集『詩魂玲瓏』 平成10年10月30日(柊書房)A5判貼函附 丸背 170頁 元より帯無し装幀:記載なし 定価3,000円本文組:3首/頁(1首1行) この頃の歌集は発行部数も多くなり,新刊書店でも入手することが出来るようになっていた。 歌集に署名を入れること…

肥後守

現在のような「鉛筆削り」が普及する以前の話…。 鉛筆削りといえば「肥後守」と呼ばれる折りたたみ式の小刀だった。 小学生の頃,いつもその小刀を使って上手に鉛筆を削ってくれていた祖母に習って鉛筆を削る練習をしたがなかなかうまくはいかなかったという…