【今日の一枚】
『悲しみは駆け足でやってくる』アン真理子
1969年7月5日リリース(ビクター)
この曲がヒットしたのは小学生の頃だった。
もちろん歌詞の内容については理解できる年代ではない。
ただ,「明日という字は明るい日とかくのね」 という冒頭のひと言から,「悲しい歌だな」と,小学生なりに思ったという記憶が残っている。
今思えば,冷たい風に吹き散らされそうな「小さな星」である「あなたと私」には,後にリリースされる,かぐや姫の『神田川』や『赤ちょうちん』のカップルの原型を見るような気がするのだ。
「同棲時代」「四畳半フォーク」幕開けの一曲と言えるのではないだろうか。
シングルチャートの最高4位であり,33万枚の売り上げを記録している。